足袋のつくり方

一、引き伸し
足袋づくりに必要な表地・裏地・底地を引き伸ししながら重ねていきます。
表地と裏地は10枚(5足分)ずつ、底地は2~4枚(1~2足分)ずつになります。
引き伸ししながら目視でキズや汚れやネップ(糸だま)を確認します。

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二、裁断
引き伸して重ねた表地・裏地をおや型(おや指側)とよつ型(四ツ指側)で、底地は底型でそれぞれ裁断していきます。
おやの表地・裏地、よつの表地・裏地、底地の5パーツが片足分になり1足で計10パーツになります。

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三、掛け通し
こはぜを留める為の掛け糸を当て布と一緒に
おやの表地に通していきます。

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四、押え縫い
掛け通しをした後に、こはぜが通る部分を上手く避けながら
掛け糸を縫い留めていきます。

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五、コハゼ縫い
ボタンの替わりとなる真鍮にニッケルメッキをしたコハゼという部材をよつの表地・裏地の間に重ねて一緒に縫い付けます。
*コハゼは他に金メッキをした金天コハゼやアルミコハゼ等があります

コハゼ縫いのYOUTUBE動画はこちらから

六、羽縫い おや よつ
足首からかかと周辺の部分をおやの表地・裏地、よつの表地・裏地をそれぞれ別々に縫い合わせます。
おやは続けて縫い、よつはコハゼ縫い以外の部分を縫い合わせていきます。

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七、甲縫い
羽縫いで縫い合わせたおやの表地・裏地とよつの表地・裏地の4枚を重ねて縫い合わせていきます。

甲縫いのYOUTUBE動画はこちらから

八、尻止め
おやの表地・裏地とよつの表地・裏地のかかとの部分を重ねて
丸く縫い合わせます。

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九、つま縫い
今から130年以上前にドイツから日本へ来た八方ミシンを
足袋のつま先だけを縫う為に改良したドイツ式つま縫い八方ミシン。
職人はこの伝統ミシンを匠に操り熟練の技で表地・裏地と底地を合わせてからつま先の急な曲線に沿ってイセ(小さな山々)を付けながら立体的に縫っていきます。

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十、廻し縫い
つま先以外の表地・裏地・底地の周りを曲線に沿ってずれない様に縫い合わせていきます。

廻し縫いのYOUTUBE動画はこちらから

十一、千鳥縫い
廻し縫いをした後にしっかりと補強の為に周りをぐるっと
千鳥掛けしていきます。

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十二、仕上げ
縫製工程が終わったら最後に履き心地をも左右する大切な仕上げの工程になります。
返し・ボッキ・たたき・アイロンの4工程に分かれ、こぐという動作や摘まんだりならしたり木工道具を駆使して仕上げていきます。

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